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国税専門官の出身大学ランキング!どこの大学の合格者が多い?

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ベレット
ベレット

元国税専門官のベレットです。
「国税専門官になるには有名大学じゃないとダメ?」という質問をよく受けます。
結論から言うと、大学名は合否に一切関係ありません。しかし、特定の大学から多くの合格者が出ているのは事実です。今回は、その理由を現場で見てきた私が解説します。

国税専門官を目指す受験生にとって、「どの大学出身者が多いのか」は気になるポイントでしょう。

毎年発表される大学別合格者数ランキングを見ると、特定の大学が常に上位にランクインしています。

この記事では、2024年最新の国税専門官出身大学ランキングを紹介するとともに、元国税専門官として現場で見てきた「なぜその大学が強いのか」という裏側を解説します。

【2024年最新】国税専門官の出身大学ランキングTOP10

まず、2024年度の国税専門官採用試験における大学別合格者数のランキングを見てみましょう。

 

2024年度 国税専門官合格者数ランキング

順位 大学名 合格者数
1位 日本大学 67名
2位 専修大学 25名
2位 立命館大学 25名
4位 中央大学 20名
5位 関西学院大学 17名
6位 明治大学 16名
7位 関西大学 15名
7位 東洋大学 15名
7位 法政大学 15名
10位 広島大学 13名
10位 愛知大学 13名

出典:朝日新聞出版「大学ランキング2025年版」

注目すべきは、東京大学や京都大学などの旧帝大がTOP10に入っていない点です。国税専門官は、国家総合職(キャリア)とは異なる採用ルートであり、大学のランクが合否に影響しないことがよくわかります。

過去3年の傾向

過去数年の推移を見ると、以下のような傾向があります。

国税専門官合格者数の推移(上位校)

  • 2023年:日本大学79名、専修大学47名、中央大学40名
  • 2022年:中央大学38名、専修大学34名、立命館大学34名
  • 2021年:専修大学41名、立命館大学33名、愛知大学31名

専修大学は過去3年で合計106名の合格者を輩出しており、安定的に上位にランクインしています。

なぜ専修大学が強いのか?元国税が現場で見た理由

私が税務署で働いていた7年間、専修大学出身の同僚・先輩・後輩を数多く見てきました。

なぜこれほど多くの合格者を輩出できるのか、現場で感じた理由を解説します。

理由①:公務員試験対策講座が圧倒的に充実

 

専修大学の強み
専修大学には30年の歴史を持つ「公務員試験講座」があり、毎年多くの学生が受講しています。
この講座は大学独自のプログラムとして開発されており、国税専門官を含む各種公務員試験に特化したカリキュラムを提供しています。

参考:専修大学公式サイト「国税専門官採用者数 今年も全国ランキング第2位」

私の同期にも専修大学出身者が数名いましたが、全員が「大学のサポートが手厚かった」と話していました。面接対策やエントリーシート添削など、きめ細かい支援体制が整っているそうです。

理由②:「計理の専修」という伝統

専修大学は明治時代から「計理(会計)の専修」として知られる伝統校です。

国税専門官の仕事は、法人税や所得税の調査など、会計・簿記の知識が必須です。専修大学は商学部・経営学部が強く、在学中に簿記2級以上を取得する学生が多いため、国税専門官試験で有利になります。

税務大学校の研修でも、簿記の基礎知識がある学生は理解が早く、成績も良い傾向にありました。

理由③:OB・OGネットワークの強さ

 

現場で感じた専修パワー
国税には出身大学別の校友会があり、専修大学OB・OGのネットワークは非常に強力です。
私が配属された税務署にも専修出身の先輩が複数おり、後輩の面倒見が非常に良い印象でした。
こうしたネットワークが、受験生のモチベーション向上にもつながっているのでしょう。

「有名大学じゃないと不利?」←元国税が答えます

国税専門官を目指す受験生から、よくこんな質問を受けます。

  • 「東大や京大じゃないと出世できない?」
  • 「MARCHレベルじゃ採用されない?」
  • 「地方大学だと不利?」

これらの疑問に、元国税専門官として正直に答えます。

試験の合否に学歴は一切関係ない

 

これは断言できます
国税専門官の採用試験において、出身大学が合否に影響することは一切ありません
筆記試験は完全なマークシート方式であり、面接でも大学名で評価されることはありません。
事実、私の同期には放送大学、通信制大学、地方国立大学、私立理系学部など、多様な出身者がいました。

さんきゅう倉田さん(元国税芸人)も日本大学理工学部建築学科の出身です。理系でも全く問題ありません。

ただし、出世スピードには多少影響する(本音)

建前では「学歴は関係ない」と言いますが、正直に言うと、出世スピードには若干影響します

出世における現実
国税局長や国税庁の幹部ポストは、ほぼ東京大学・京都大学・早稲田・慶應などのキャリア組が占めます。
国税専門官採用者が目指せる最高ポストは、東京国税局調査第三部長や五大署(麹町・芝・新宿・大阪・名古屋)の署長レベルです。
ただし、これらのポストに就くには税務大学校の成績と実務での実績が最も重要であり、出身大学だけで決まるわけではありません。
私が知っている限り、地方国立大学や私立大学出身でも、税務署長や国税局の課長になった人は数多くいます。学歴より、「実務能力」と「人望」の方が遥かに重要です。

大学より重要な3つのこと

国税専門官を目指すなら、大学名よりも以下の3つの方が遥かに重要です。

①簿記2級を取得しておく

 

これが最重要
税務大学校の研修では、簿記や会計学の知識が必須です。
商業高校出身の高卒採用者は18歳時点で簿記2級を取得しているため、大卒で何も知らないと研修で苦労します。
入庁前に簿記2級を取得しておくことを強くおすすめします。

②面接対策を徹底する

国税専門官の採用試験では、筆記試験よりも面接の比重が高いです。

面接で見られるポイント

  • 誠実さ・真面目さ
  • ストレス耐性
  • コミュニケーション能力
  • 公務員としての適性

大学の支援が手薄な場合は、予備校や民間の面接対策サービスを利用するのも手です。

③実務経験を積む(アルバイト)

税務署や税理士事務所、会計事務所でのアルバイト経験は、面接で非常に有利になります。「税務に興味がある」という志望動機に説得力が生まれるからです。

私の同期にも、学生時代に税理士事務所でバイトしていた人が何人かいました。

国税専門官を目指すならアガルートがおすすめ

大学の公務員講座が充実していない場合、独学で合格を目指すのは非常に困難です。

 

効率的な学習にはプロの指導が必須
国税専門官試験は、専門科目(会計学・民法・商法など)の難易度が高いため、独学では限界があります。
特に、会計学や法律科目は初学者には理解しづらく、効率的な学習方法を知らないと膨大な時間を無駄にします。

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まとめ:大学名より「準備」と「実力」が全て

国税専門官の出身大学ランキングと、合格のための重要ポイントを解説してきました。

 

この記事のまとめ

  • 2024年は日本大学(67名)、専修大学(25名)、立命館大学(25名)がTOP3
  • 専修大学が強い理由:①公務員講座が充実、②会計に強い伝統、③OBネットワーク
  • 試験の合否に学歴は一切関係ない
  • ただし、出世スピードには若干影響する(キャリア組との差)
  • 大学より重要なこと:①簿記2級、②面接対策、③実務経験
 

ベレットからのメッセージ
「有名大学じゃないから…」と諦める必要は全くありません
国税専門官は完全な実力主義の世界です。
税務大学校での成績と、配属後の実務能力で評価されます。
しっかりと準備をして、自信を持って試験に臨んでください
あなたの健闘を祈っています!

参考になれば幸いです。

以上、元国税専門官ベレットが「国税専門官の出身大学ランキング」について解説しました。

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