今回は国税専門官の転勤の頻度や範囲について書きました。
国家公務員の転勤事情【全国転勤が多い?】
国税専門官の転勤の話をする前に国税専門官の大きなカテゴリーである国家公務員の転勤についてお話します。
Google検索で「国家公務員 転勤」で検索すると、「国家公務員は1~3年に1度全国転勤を繰り返す」と書かれた記事が出てきますが、ちょっと誇張した記述です。
すべての国家公務員に当てはまる話ではありません。確かに、国家公務員は管区内の異動しない地方公務員と比べて、転勤が多いです。
ほとんどの国家公務員は平均3年に1度で転勤しますが、中には1~2年の短いスパンで全国転勤する場合もあります。
ただ、最近では全国転勤をする国家公務員は減少傾向にあります。例えば、労働基準監督官は昔は全国転勤がありましたが、最近は地域内のみの転勤が多くなっています。
国家公務員には何十種類もあり、転勤事情はそれぞれ異なります。一概に全国転勤が多いとは言えません。
国家公務員=全国転勤 とは一概に言えないね。
国税専門官の転勤の頻度
国税専門官も国家公務員の1つであり、転勤はあります。国税専門官は癒着を防ぐという目的のために1~5年に1度転勤があります。
転勤の時期は毎年7月です。転勤の希望を出すことは出来ますが、希望が通るかは分からないので、運次第です。
俺は研修期間終了後、希望の税務署に配属されたよ。
国税専門官の転勤の範囲
転勤の範囲は各局ごとに管轄が決まっています。管轄の範囲内のみの転勤になります。
転勤したとしても、引っ越ししなくていい場合も多いということだね。
- 札幌国税局:北海道
- 仙台国税局:青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県
- 関東信越国税局:茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・新潟県・長野県
- 東京国税局:東京都・神奈川・千葉県・山梨県
- 金沢国税局:富山県・石川県・福井県
- 名古屋国税局:岐阜県・静岡県・愛知県・三重県
- 大阪国税局:滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県
- 広島国税局:鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県
- 高松国税局:徳島県・香川県・愛媛県・高知県
- 福岡国税局:福岡県・佐賀県・長崎県
- 熊本国税局:熊本県・鹿児島県・宮崎県・大分県
- 沖縄国税事務所:沖縄県
沖縄だけが「国税事務所」なのは日本じゃない時代(琉球政府)からの名残だね。
東京国税局配属の国税専門官の転勤事情
東京国税局の転勤の範囲は「東京都」「神奈川県」「千葉県」「山梨県」です。
税務署の数は以下の通り(税務署の多い順)
- 東京都:48
- 神奈川県:18
- 千葉県:14
- 山梨県:4
単純に考えると、各地域に配属される確率は以下の通り。
- 東京都:約57%
- 神川県:約21%
- 千葉県:約17%
- 山梨県:約5%
【関連記事】元税務職員が国税専門官の仕事内容や年収を解説!
国税専門官は結婚に支障なし!女性も安心!
国税専門官は全国転勤はなく、ブロックごとの転勤となります。
また、結婚した場合はある程度配慮されるので家庭をないがしろにするような無理な転勤はありません。
国税専門官は結婚すると地元に戻ることも可能
結婚をして地元に戻りたい人って多いと思います。国税専門官の場合、結婚したり親の介護などのやむを得ない場合や希望を出すことで局を異動することが出来ます。
東京国税局配属になった人が大阪国税局に行くこともできるということだね。
以上、国税専門官の転勤事情について書きました。
コメント
来年の春から国税専門官として働く予定のものです。大きく分けて3つの質問があります。
①どこの税務署が人気かご存知ですか?荒川区や足立区の税務署は人気でしょうか。
②差し支えなければ、ベレットさんが受験した時の大まかな席次を教えていただきたいです。
③勤務地は、職員が住む場所から1時間〜2時間で通えるよう配慮してもらえるものですか。また、希望の勤務地は第何希望まで出せますか。
お忙しいところ恐縮ですが、ご回答よろしくお願いします。
→人気の税務署はあんまりない気がしますね。
→席次は真ん中くらいでした。
→だいたい配慮してもらえますよ。第3希望まで出せたと思います。