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高卒の税務大学校の生活・給料を公開【東京研修所の寮】

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高卒の税務大学校の寮生活・給料を公開【研修所5拠点を徹底解説】


高卒の税務大学校の寮生活・給料を公開【研修所5拠点を徹底解説】

高卒で税務職員採用試験に合格すると、すぐに税務署に配属されるわけではありません。まず全国5拠点の地方研修所で、約1年間の全寮制研修を受けることになります。

この記事では、経験者の視点も交えながら、研修所の場所・寮生活のリアル・給料・1日のスケジュール・研修内容・成績と出世の関係・研修後のキャリアパスまで網羅的に解説します。入所前に知っておくことで、心の準備がまったく変わります。

この記事でわかること

  • 高卒(普通科)の研修所は現在全国5拠点(採用国税局によって振り分け)
  • 寮は2人1室・門限あり・点呼あり、プライバシーは限定的
  • 研修中も公務員として給料が支給される(ボーナスも出る)
  • 入所後2か月で日商簿記2級の取得が求められる
  • 研修成績が出世コースに直結する(大卒とは異なる扱い)
  • 退職率は約1割と、大卒研修よりはるかに厳しい環境

税務大学校とは?偏差値は存在しない

税務大学校は「学校」という名前がついていますが、一般の大学とは全く異なる研修施設です。大学入試もなければ偏差値もなく、卒業しても学歴にはなりません。国税庁が所管する省庁大学校で、税務職員に必要な知識と規律を教え込む機関です。

検索窓に「税務大学校」と打ち込むと「偏差値」とサジェストされますが、入学試験は存在しません。税務職員採用試験(または国税専門官採用試験)に合格した人だけが入所できます。在籍中は国家公務員として給料が支払われます。

高卒(普通科)の研修所は全国5拠点 要注意

大卒(国税専門官)の研修は埼玉県和光市の本校1拠点で行われますが、高卒(普通科)の研修は全国5拠点の地方研修所に採用国税局ごとに振り分けられます。

  • 札幌国税局・関東信越国税局採用 → 関東甲信越研修所(埼玉県和光市)
  • 仙台国税局・東京国税局・名古屋国税局・沖縄国税事務所採用 → 東京研修所(千葉県船橋市)
  • 金沢国税局・大阪国税局・高松国税局採用 → 大阪研修所(大阪府枚方市)
  • 広島国税局・福岡国税局採用 → 広島研修所(広島県広島市)
  • 熊本国税局採用 → 熊本研修所(熊本県熊本市)
古い記事では「4拠点」と記載されているものがありますが、現在は広島研修所が加わり5拠点が正しい情報です(国税庁公式サイトで確認済み)。受験予定の方は必ず最新情報を確認してください。

各研修所の住所は以下の通りです。

  • 関東甲信越研修所:〒351-0104 埼玉県和光市南2丁目3-9
  • 東京研修所:〒273-0044 千葉県船橋市行田2丁目6-5
  • 大阪研修所:〒573-0084 大阪府枚方市香里ケ丘10丁目1-11
  • 広島研修所:〒734-0037 広島県広島市南区霞一丁目3番65号
  • 熊本研修所:〒862-0902 熊本県熊本市東区東本町16-1
東京研修所は「東京」という名前ですが、場所は千葉県船橋市です。また、研修所への入寮は全員に義務付けられており、近くに実家があっても自宅から通うことはできません。

東京研修所の立地・施設

東京研修所は千葉県船橋市の閑静な住宅街に位置しています。最寄り駅は東葉高速鉄道「船橋日大前駅」で、徒歩約15分の距離です。

アクセスのポイント
東葉高速鉄道で西船橋駅まで出れば、JR総武線や東京メトロ東西線に乗り換えて池袋・新宿・渋谷方面へのアクセスが可能です。ただし東葉高速鉄道は運賃が高めなので、週末の遊び代の計算に入れておく必要があります。

研修所の周辺にはコンビニやスーパーがあり、日用品の買い物には困りません。繁華街からは離れているため、都心で遊ぶには電車移動が必要です。

施設の概要

東京研修所の主な施設
・講義室(複数)
・食堂
・体育館(バスケットボール・バレーボールなど)
・図書室(自習スペースとして活用可)
・売店
・寮(男女別棟)
・洗濯機・乾燥機(有料)
・自動販売機

体育館では放課後に同期とスポーツができます。図書室は自習スペースとして使えるため、成績上位を狙う研修生の多くが活用しています。サークル活動(バドミントン・軽音楽など)が存在する研修所もあります。

研修期間は1年間(大卒の約2.4倍)

高卒で税務職員採用試験に合格すると、4月から配属された研修所で約12か月(1年間)の研修を受けることになります。

🎓 高卒(普通科)

研修期間:約1年(12か月)
全国5拠点の地方研修所に分散
寮:2人1室
研修成績が出世に直結
退職率:約1割

🎓 大卒(国税専門官)

研修期間:約5か月
(専門官基礎研修3か月+専攻税法研修2か月)
和光本校1拠点のみ
寮:1人1室
研修成績は出世に直結しない

経験者の声
大卒の研修生活は「楽しかった」と言う人が多い一方、高卒の研修生活は「きつかった」と言う人が目立ちます。大卒よりも規律が厳しく、誰かがルールを破ると連帯責任で指導を受けることがしばしばあります。

教育官と官補(かんぽ)について

研修所には40代前後の教育官20代後半の教育官補佐が配置され、研修生の指導・管理を担います。教育官補佐は通称官補(かんぽ)と呼ばれています。

教育官は人によって対応が異なりますが、官補は基本的に厳しい人が多い傾向があります。身だしなみ・文書の誤字脱字・押印のミスに対しては特に厳格で、大きな声で指導されることも日常的にあります。研修所についてバスを降りた瞬間から厳しい態度で接される、という経験談も多く見られます。

大卒の研修で退職する人はごくわずかですが、高卒(普通科)の研修では約1割が研修期間中に退職すると言われています。それほど厳しい環境であることは、事前に覚悟しておく必要があります。

給料・ボーナスについて

税務大学校での研修中も、国家公務員として給料が支給されます。勉強しながら給料とボーナスが受け取れる点は、高卒で就職するうえでの大きなメリットです。

研修中の給与について
研修中は行政職俸給表が適用され、税務署への配属後に税務職俸給表へ切り替わります。手取りは14万円前後が目安とも言われていますが(毎年の人事院勧告で変動)、ボーナスも年2回支給されます。

なお、寮費は給与から天引きされますが、同時に寮手当も支給されるため、実質的な負担は軽くなります。水道・光熱費もかかりません。最新の金額は人事院の給与制度概要ページで確認してください。

税務署に配属後の長期的な給与水準は非常に高く、令和7年の国家公務員給与等実態調査によると税務職(国税専門官)の平均給与月額は約44万円、年収換算で約710万円。民間の平均年収(約460万円)を大きく上回る水準です。初任期は低くても、長期的なキャリアは非常に安定しています。

寮生活のリアル(2人1室・設備)

大卒(国税専門官)の寮は1人1室ですが、高卒(普通科)の寮は2人1室です。

個室にはテレビもトイレもなく、壁も薄めです。部屋の広さは約8畳で、勉強机2つと布団2つを置くとほぼいっぱいになります。音楽を大きい音で流すと筒抜けになるほどの壁の薄さです。

気の合う人と相部屋になれば良いですが、気の合わない相手だと精神的な負担が大きいのも事実です。数か月に1度部屋の移動があり、相部屋の同期も入れ替わります。

また、寮にいる時間帯は部屋の鍵を閉めてはいけません。見回りの担当者が部屋の様子を定期的に確認しに来るためです。プライバシーはほぼゼロですが、その環境が勉強への集中を促す面もあります。

共用設備の一覧

  • 各フロアに共用トイレ・洗面所
  • 各フロアに共用シャワー室
  • 1フロアにコンロ付き調理スペース(ほとんど使われていない)
  • 共用冷蔵庫(食品には必ず名前を書くこと)
  • 洗濯機・乾燥機(有料)
  • 自動販売機

個室にはテレビがないため、テレビを見たい場合は食堂や共用スペースを利用することになります。Amazonなどの宅配便は研修所の窓口で受け取り可能ですが、窓口の業務時間内に取りに行く必要があります

1日のスケジュールと門限

研修所では厳格なスケジュールが定められています。

  • 6:30起床
  • 7:00ラジオ体操
  • 8:30研修開始(講義90分+休憩10分を繰り返す)
  • 17:00研修終了
  • 20:25門限(寮に戻る)/平日20時〜20:30頃まで、休日は22時頃まで(研修所・年度によって変動あり)
  • 22:30点呼
  • 23:00就寝・静粛時間開始
研修終了が17:00で門限が20:25前後。映画館で映画1本見に行けるかどうかという時間しか自由時間がありません。静粛時間(23:00以降)は寮から出ることも許されず、部屋での私語も控えるよう求められます。
土日は基本的に自由時間です。船橋駅周辺・津田沼エリア、または都心まで出て過ごす人が多いです。週末の外出が1週間のリフレッシュになります。

また、入所後の最初の1か月間は外泊禁止です。2か月目以降は許可制で外泊できるようになります。1か月目は寮生活のペースをつかむだけで精一杯になる人が多いため、実際にはあまり影響しません。

食堂・食事について

平日は基本的に3食とも研修所の食堂で食べることになります。食堂の料金の目安は500円前後です。

寮の1フロアにコンロ付きの調理スペースがありますが、利用する人はほとんどいません。週末は外食や自炊で気分転換している人が多いです。

研修内容・カリキュラム(普通科)

普通科のカリキュラムは国税庁公式サイトで公開されています。研修生はおおむね15人程度の班に分けられ、班単位で活動します。

税法科目、実務講義及び実地研修、簿記会計学、班別会同、主に民法・商法・会社法及び経済学の法律・経済科目、データリテラシーなどにより編成しています。なお、1年間のうち最後の3か月については、確定申告期に税務署において実地研修を行うなど、税務署配置後の実務へのスムーズな移行を図るための実務的・実践的なカリキュラムで実施しています。

出典:国税庁HP「普通科」

カリキュラムのポイント
一言でまとめると「簿記・税法・法律の集中訓練」です。講義は90分1コマ制で1日に複数回繰り返され、一般的な大学の授業スタイルに近いです。

最後の3か月は実際の税務署での実地研修があり、確定申告期の現場で実務を体感しながら研修を修了します。最近はデータリテラシー(デジタル活用・データ分析の基礎)も正式にカリキュラムに加わっています。

また、授業は単調に進むものも多く、居眠りする人が続出するとも言われます。成績上位を目指す人は放課後の自習室や図書室の活用が重要になります。

研修の教材(講本)について

税法の授業は「講本」に沿って進められます。講本は国税庁HPからダウンロード可能なので、入所前に目を通しておくと有利です。テストも基本的に講本から出題されます。

簿記2級は入所2か月後に合格が求められる 重要

普通科研修では、日商簿記2級の取得が求められます。具体的には、4月の入所から約2か月後の6月の検定試験での合格が目標とされています。

すでに簿記2級を持っている人は有利ですが、持っていない場合は研修と並行して簿記を勉強する必要があります。入所前に簿記の勉強を始めておくと、研修序盤の負荷を大幅に下げられます。

商業高校出身者はすでに簿記の素地があるため有利です。普通科高校出身者は入所前から対策しておくことを強くすすめます。

入所前にやっておくべき勉強
日商簿記2級の試験対策(最優先)
・所得税法・法人税法の基礎知識(講本の事前読み込み)
・社会人としての礼儀作法・文書の書き方

成績が出世コースに直結する(高卒のみ)

大卒(国税専門官)の研修成績は出世にほとんど影響しませんが、高卒(普通科)の研修成績はその後の出世コースに大きく関わります

成績上位者の特典
「金時計」と「寸志」が贈られる(成績優秀者の証)
・出世しやすくなる(叩き上げの幹部職員への道が開ける)
大規模な税務署に配属されるケースがほとんど

税務署で出世コースを歩みたい人は、研修中から本気で取り組む必要があります。商業高校出身者は簿記・会計の下地があるため成績上位に入りやすい傾向がありますが、普通科出身者でも入所前からしっかり準備すれば十分に上位を狙えます。

税大カップル(税大マジック)

男女別棟とはいえ、1年間同じ空間で研修生活を送るため、多くのカップルが誕生します。国税の世界では税務大学校で付き合うことを「税大マジック」「税大カップル」と呼ぶことがあります。

ただし、修了後は全員が全国各地の税務署に配属されるため、そのまま結婚まで至るケースは多くない印象です。研修中に同期との深い絆が生まれるのは、高卒研修の大きな財産といえます。

研修後のキャリアパス

税務大学校での1年間の研修を終えると、全国の税務署に配属されます。配属先は研修成績や希望を考慮して決定されますが、必ずしも希望通りになるとは限りません。

普通科採用後のキャリアステップ

  1. 税務署配属(1年間の実務)
  2. 専攻税法研修(1か月)
  3. さらに2年間の実務(専科研修・7か月)
  4. 選抜を経て本科(1年間)へ → 幹部職員への道

商業高校卒の叩き上げが国税の幹部まで上り詰めるケースは珍しくありません。研修成績が良ければ最初の一歩で大きなアドバンテージを得られます。

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高卒の税務大学校の生活・給料を公開【東京研修所の寮】

よくある質問(FAQ)

研修中、スマートフォンは使えますか?
原則使用できます。ただし講義中・点呼・静粛時間(23:00以降)は節度ある使い方が求められます。私物の管理にはルールがあるため、詳細は入所後に確認してください。
研修中に辞めた場合、ペナルティはありますか?
原則としてペナルティはありません(費用の返還義務は通常ありません)。ただし高卒(普通科)の退職率は約1割とも言われており、辞めること自体は珍しくありません。
商業高校出身者は有利ですか?
かなり有利です。簿記・税法の授業が研修の中心で、商業高校で簿記2〜3級の知識があると理解が早く、成績上位を狙いやすいです。普通科高校出身者は入所前に簿記2級の勉強を始めておくことを強くすすめます。
研修中の給料の手取りはどのくらいですか?
手取りで14万円前後が目安と言われています(毎年の人事院勧告で変動)。ボーナスも年2回支給されます。寮費は天引きされますが寮手当も支給されるため、実質的な負担は軽くなります。具体的な金額は人事院の最新俸給表でご確認ください。
配属先の希望は通りますか?
研修成績や希望を考慮して決定されます。成績上位者ほど大規模な税務署に配属されやすい傾向があります。全員の希望が叶うわけではありません。
税務大学校の偏差値を調べたいのですが?
税務大学校に偏差値は存在しません。一般の大学ではなく国税庁が所管する研修施設であり、入試もないため偏差値の概念が当てはまりません。入所するには税務職員採用試験に合格することが必要です。
税務大学校はきつい(やばい)という口コミを見ますが本当ですか?
大卒研修と比べると確かに厳しい環境です。連帯責任・入所初日からの厳しい指導・プライバシーのない2人部屋など、精神的にきつい場面は多くあります。一方で、同期との絆が深まり、税務のプロとして成長できる濃密な1年間でもあります。「きつい」のは事実ですが、それを乗り越えた先に安定したキャリアが待っています。

まとめ

高卒(普通科)の税務大学校研修について、重要なポイントをまとめます。

この記事のポイント
・研修所は現在全国5拠点(関東甲信越・東京・大阪・広島・熊本)
・高卒の研修期間は約1年間(大卒約5か月の約2.4倍)
・寮は2人1室・全寮制・門限あり・点呼あり
・研修中も給料(手取り14万円前後)とボーナスが支給される
・入所から2か月後に日商簿記2級の取得が求められる
研修成績が出世コースに直結する(大卒とは異なる)
・約1割が研修期間中に退職するほど厳しい環境
・同期との絆が一生の財産になる

厳しい環境であることは間違いありませんが、税務のプロフェッショナルとして着実に成長できる1年間です。商業高校出身者は特に強みを発揮しやすく、成績上位を狙うことで配属先や出世にも大きなアドバンテージを得られます。

入所前にできることは、①簿記2級の勉強を始める、②講本に目を通す、③体力づくりの3つです。準備をしっかりすれば、研修序盤の負荷を大きく減らせます。頑張ってください。


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