国税専門官の専門試験で必須である「会計学」は捨てるべきかどうかについて書きました。
国税専門官の会計学は捨ててもOK【国税志望以外の人限定】
会計学は国税専門官の専門試験で必須となっている科目です。
結論から言うと、国税専門官の試験の会計学は捨てても合格可能ですが、国税専門官の志望度が高い人は勉強した方がいいです。また、「国税専門官の志望度が低い人」や「公務員試験を勉強する時間がない人」は捨ててOKです。
会計学の対策はいつからすべきか?
対策は簿記3級の勉強だけでも大学2年生からしておくと大分楽です。大学の先輩で簿記2級取得していた人がいましたが、会計学は8問中7問正答して、楽々国税専門官を合格していました。
大学1年生、2年生で時間に余裕がある人は簿記2級まで取得しておくもアリです。
ただ、大学3年生以上になると公務員試験の勉強が始める必要があるので、簿記3級も2級も取得しなくていいです。
まずは大学3年生以上の人は、国税専門官の試験を優先して、合格後に簿記の資格試験の勉強を始めましょう。
会計学を勉強するデメリット
国税専門官の会計学の試験は簿記2級レベルの知識が必須となってきます。
商学部の人なら、難しくないかもしれませんが、簿記をやったことがない人がいきなり、会計学を勉強すると挫折する可能性が高いです。
そのため、簿記の3級で簿記の基礎を学んでから会計学を勉強することになりますが、かなり時間が取られます。しかも簿記は暗記科目というよりも理解していく科目なので、一気に短期間で詰め込むという勉強はしづらいです。
国税専門官を受けない方は当然ですが、優先度が低い人は会計学を勉強すると勉強時間が奪われるので、対策は不要です。
また、最近の国税専門官の試験では、ボーダーラインが5割を割っているので、会計学を勉強しなくても合格は可能です。
会計学を勉強するメリット
国税専門官の仕事は簿記の知識が必須になってきます。
また、国税専門官に採用されて3か月間、和光税務大学校で簿記や税法を学ぶことになりますが、そこで簿記のテストがあります。
いずれにしても簿記の勉強をすることになるので、会計学を事前に勉強しておくと、採用後の勉強が少し楽になります。
また、国税専門官は公務員試験では滑り止めで受ける人も多く、合格のボーダーラインも5、6割程度です。
下記の表の通り、最低合格点は年々下がっています。
令和元年:教養19・専門19
平成30年:教養18・専門20
平成29年:教養18・専門19
平成28年:教養20・専門21
平成27年:教養17・専門20
平成26年:教養19・専門23
平成25年:教養21・専門25
平成24年:教養23・専門25
平成23年:教養23・専門27
会計学をしっかり勉強しておけば滑り止めで国税専門官を受けている人と差別化を図ることが出来ます。
簿記の資格試験まで手を広げると時間が取られるので3級の勉強をしてから会計学の勉強を始めるのがオススメです。
会計学の頻出の特徴とオススメ問題集
簿記3級、簿記2級の試験ではメインは計算問題が出題されますが、国税専門官の会計学の試験では知識や理論問題がメインです。
テキストは上記の「スーパー過去問ゼミ」の会計学をやりこめばOKです。
簿記に苦手意識がある人は、3級の参考書と問題集を先に勉強するのがおすすめです。大学1・2年生で余裕がある人は2級勉強をして簿記2級を取得しておくと面接でも好評が得られます。
会計学については、今回紹介した以外のテキストはやらなくていいです。用語がわからない場合はググればOK。参考書を色々買いたくなる気持ちはわかりますが、手が回らなくなります。一冊と心中する気持ちでやりこみましょう。
以上、国税専門官の試験で会計学を受けるべきかどうかについて書きました。
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